旬をお届け 今月の成田山 ひとこと説法「今月のひとこと説法」
江戸出開帳

今月のひとこと説法

誘ひあひ彼岸詣の老姉妹 星野立子

3月に入ると次第に寒さも緩み、境内もやがて本格的な春の暖かい陽気に包まれます。彼岸は3月の春分、9月の秋分を中日(ちゅうにち)とした7日間をいい、お寺では彼岸会(ひがんえ)という法要を行い、お墓詣りをしてご先祖さまを供養します。
彼岸会は平安時代には「はれの行事」として宮中で盛んに行われていました。江戸時代になって民衆に広まり、先祖供養の風習と結びついていったといいます。
彼岸とは「彼(か)の岸」で仏教の悟りの境地をいい、これに対して「此(こ)の岸」此岸(しがん)は、私たちが生きるこの世界をいいます。
私たちが生きているこの世界は、不安や悲しみ、怒り、悩みなど様々な「苦しみ」があります。この苦しみの世界である「此の岸」から離れ、仏さまの安らかな悟りの境地である「彼の岸」へ到るところに彼岸会の本来の意義があります。
彼岸会は、ご先祖さまを敬うとともに自分自身の心のありようを見直す大切な行事です。
(2017年3月1日)

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