
ご挨拶
 ご信徒皆さまには、ご本尊不動明王のご加護のもと、益々ご清福のこととお慶び申し上げます。平素より当山護持に格別のご信援をいただき、厚く御礼申し上げます。
 当山ご本尊不動明王は、遠く平安の昔、宗祖弘法大師みずから敬刻開眼されたご尊像にして、開山寛朝大僧正大霊験発光以来、一千八十有余年の歴史を歩み、霊験は赫々として海内に遍き、霊名は嘖々にして古今に絶し、正に我が国の不動尊信仰の総府として、法燈を今に伝えております。
 来る令和10年、成田山は開基1090年の記念すべき年を迎えます。この勝縁に際し、ご本尊不動明王のご霊徳に報恩感謝の誠を捧げ、広大無辺なるご霊光をさらに顕現発揚するため、開基1090年祭記念大開帳を奉修し、併せて信徒会館新設を始め各種記念事業を発願いたしました。
 現信徒会館は完成以来60年にわたり、幾千万のご信徒をお迎えし、登山ご信徒の安らぎの場として親しまれてまいりました。然し乍ら、近年は老朽化が進み、耐震の観点からも再建が待たれております。
 懸かる現況を鑑みて、ご本尊さまにより近い仁王門下広場に、ご信徒皆さまがお寛ぎいただける憩いの施設、信徒会館を新設いたします。
 また成田山は、文化財的価値が高い建築物を数多く有しております。参詣ご信徒の安全を図るとともに、重要な文化財を未来へ遺すため諸堂改修を企図し、殊に国指定重要文化財である仁王門の耐震補強を行います。尚且つ、平和大塔1階霊光殿に納仏壇を設け、ご信徒の熱誠に応えてまいります。
 さらには、門前広場の改修や各エレベーターの更新を行い、皆さまが気持ちよく参拝できますよう、境内の整備を進めてまいります。
 つきましては、この浄業達成のため、絶大なるご信援ご協賛を賜りますよう、ここに謹んでお願い申し上げます。
令和6年5月1日
大本山成田山新勝寺 中興第二十二世貫首
大僧正 岸田照泰
成田山開基1090年祭記念大開帳
奉修期間 令和10年4月28日(金)〜5月28日(日)
4月28日(金) 開白大法会
5月14日(日) 中回向大法会
5月28日(日) 結願大法会

大開帳開白大法会(平成30年)

大開帳期間中に建立される大塔婆
- 御手綱
大本堂前に大塔婆が建てられ御手綱が付けられます。この御手綱は、御本尊不動明王と結ばれており、ふれることによって御本尊さまと深いご縁が結ばれます。 
- 記念御護摩札、記念御守特別授与、記念御朱印授与
期間中に限り吉例により10年に1度の特別授与があります。 
記念大開帳

成田山信徒会館『七誓閣』完成予想図(建設地:仁王門下広場。地下1階地上2階建。信徒休憩所、写経道場、講堂。)
①成田山信徒会館『七誓閣』建設
②諸堂改修
 国指定重要文化財 仁王門耐震対策
 平和大塔霊光殿 御本尊 不動明王納仏壇荘厳
 阿弥陀堂整備
③境内整備
 総門前広場整備
 大本堂外部・光輪閣北側外部 エレベーター更新
 仁王門下石灯籠移設
記念事業費 50億円
