成田山のお不動さまとは

成田山新勝寺とは

大本堂

成田山新勝寺は、真言宗智山派の大本山のひとつで、弘法大師空海が敬刻開眼した不動明王の御尊像を御本尊として開山された不動尊信仰の総府です。古くより、お不動さまの御霊験は数限りなく、数多の信仰を集めてきました。今日では、毎年1000万人を超えるご参詣者をお迎えしております。全国有数の広大な敷地を誇る境内には、車の祈祷をする交通安全祈祷殿、自然豊かな公園、書道美術館や仏教図書館など多くの施設を有しております。開山以来1080年余、一日も絶えることのない御護摩の火で、皆さまの心願成就をお祈りしています。

成田山のお不動さまについて —
弘法大師空海が敬刻開眼された不動明王

成田山新勝寺の御本尊不動明王は、真言宗の開祖、弘法大師空海が一刀三礼(ひと彫りごとに三度礼拝する)し、祈りをこめて敬刻開眼された御尊像です。成田山では、この霊験あらたかな御本尊不動明王の御加護で、千年以上もの間、御護摩の火を絶やすことなく、皆さまの心願成就を祈願してきました。お護摩では、お不動さまの御力と僧侶の祈り、そして皆さまの祈りが一体となり清浄な願いとなって現れます。現在も、「成田山のお不動さま」として数多くの人びとの信仰を集めています。
※ご参詣の際には堂内に上がって、お不動さまへお参りすることができます。

お不動さまの御姿 —
一切の煩悩と迷いを断ち、すべての人々を救うお不動さま

当山の御本尊不動明王は、真言密教の最高仏と位置づけられる大日如来の成り代わった御姿です。お不動さまは、私たちの心の迷い・煩悩を取り除き、全ての人を救うため、忿怒のお顔を示されています。また、ご奉仕をする心の大切さを私たちに教えるため、奴僕の姿になっています。右手に握っておられる利剣は「悟りの智慧」を象徴し、心の迷いを断ち切ってくださいます。そして左手に持っておられる羂索の縄で、煩悩を縛って封じ、正しい教えの道へと導いてくださいます。お不動さまがお座りになる磐石は、全ての人を救うため、あらゆる苦難に耐える決意を表しています。お不動さまの広大無辺の慈悲に感謝して、日々お祈りしましょう。

お不動さまは忿怒の表情で、全ての人を救おうとされます。

不動明王御真言 —
お不動さまの御真言
「お不動さまへの祈りの言葉」

御真言とは、インドの古語サンスクリット語で書かれた仏の言葉を音写したものです。弘法大師が、「御真言というものは不思議である。御本尊を観想しながら唱えれば、根源的な無知の闇は除かれる。わずか一字のなかに多くの道理が含まれ、それによって、この身のままに、悟ることができる」と説かれたように、この短い御真言に多くの道理が込められています。成田山では、御護摩祈祷の際、皆さまと共に「不動明王御真言」をお唱えして、心願成就を祈念しております。「祈るところ必ず霊験あり」の目標に向かって一心に努力し、成功を祈願される皆さまには、お不動さまは必ずご利益を授けてくださいます。日々この御真言をお唱えいただき、御霊験をお受けください。

お不動さまのよくある質問

不動明王とはどのような仏さまですか?

不動明王は、大日如来の化身とされる忿怒(ふんぬ)のお姿の仏さまで、煩悩や悪を断ち切り、私たちを正しい道へ導いてくださいます。右手に利剣、左手に羂索を持ち、炎を背負ったお姿が特徴です。

成田山の不動明王像にはどんな特徴がありますか?

成田山の不動明王像は、弘法大師が敬刻開眼されたと伝えられる霊験あらたかな御尊像で、平安時代より人々の厚い信仰を集めています。千年以上の歴史を持ち、秘仏として護持されています。

不動明王のお姿に込められた意味とは?

お姿に込められた意味は、右手の剣で煩悩を断ち切り、左手の縄で迷いを縛り、背後の火焔ですべての障りを焼き尽くすことを象徴しています。厳しいお姿は、私たちを慈悲で守る決意の表れです。